岡崎市は、継続で進める「乙川リバーフロント地区整備計画」のうち、主要回遊動線と位置付ける中央緑道と、隣接する籠田公園の再整備に向け基本設計を策定した。概算整備費として約8億円を見込み、2018年からの2カ年で整備を計画している。17年度事業では実施設計とともに細部の調整を進める考え。
計画では、乙川に新設する「乙川人道橋」(仮称)から北進、都市計画道路篭田町線と道路中央に併設する中央緑道を経て、籠田公園までの延長約600bを岡崎セントラルアベニュー(仮称)として整備する。このうち、篭田公園は現在の面積約6800平方bを対象に、A1〜A4ブロックの4エリアに区分。公園西側のA1ブロックには屋根を配した「街の縁側空間」、公園中央のA2ブロックには「コモンとしての芝生広場」、公園東側のA3ブロックには「芝生広場と対で生きる木陰の広場」、公園南側のA4ブロックには「エントランス広場」を配置、再整備する。
一方、中央緑道は延長315bに対して、現況幅員の1・7倍となる幅員16〜17bに拡幅、緑道域を約5500平方bに拡張した上で、B1〜B5ブロックの5エリアに区分。篭田公園南側のB1ブロックでは「旧東海道沿いのチャレンジゾーン」として、キッチンカーが置けるスペースやイートインスペースを配置する。地下駐車場出入り口付近のB2ブロックでは、河岸段丘からの眺望を確保した「河岸段丘を生かした大階段のテラス」(長さ約75b、幅8〜15b、高さ約3・1b)を整備する。
国道1号の南北に位置するB3・B4ブロックでは、国道へのゲートを意識した「ヒマラヤスギを生かした立体的な滞在空間」を設ける他、B4ブロックに面積190平方bの「橋詰広場」を整備する。人道橋北側のB5ブロックでは、面積330平方bの橋詰広場を配置する計画で、歩行者を重視した歩車共存道路として再整備する。
同市では今後、17年度事業でまとめる実施設計とともに詳細を詰めていく。18〜19年度の2カ年で整備する見通しだ。
基本設計はオンサイト計画設計事務所(東京都港区)が担当した。
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建通新聞社