小柳建設(三条市 小柳卓蔵代表取締役社長)と日本マイクロソフト(東京都 平野拓也代表取締役社長)は20日、施工検査の効率化と事業経過の可視化を可能とする新技術「Holostruction(ホロストラクション)」の推進に向けて連携していくことを発表した。
Windows10を搭載した世界初の自己完結型ホログラフィックコンピュータ「Microsoft HoloLens」を建設業者としては同社が国内で初めて活用するもので、着装することで現実世界に3次元データなどの仮想現実を投影し複合現実として、施工現場と離れていても発注者と現場技術者が高度なコミュニケーションが図れることで生産性向上につながるほか、書類の簡素化などの多くの利点が見込める。これにより、建設業界が抱える担い手不足の課題を解決するとともに建設事業の構造改革など国のアイコンストラクションを後押ししていくことが狙い。
同日に新潟市内で記者会見を開き、小柳社長は「建設業界は活躍の場が広がってきているが、少子高齢化による担い手不足や3Kなどのマイナスイメージが大きい。『建設業はカッコイイ仕事』というイメージを持ってもらうため、マイクロソフト社とともに創り上げていく」と意気込みを語り、平野社長は「地方を拠点とする企業がグローバルに展開することは大きな意義がある。小柳建設の大きなビジョンに感銘を受けた。これからもしっかりと支援していく」と協力を約束した。
今後、発注者向けのデモを行うとともに、実証実験を重ね、3年以内の実装を目指す考えだ。