瀬戸内市は、JR赤穂線の3駅(邑久駅、長船駅、大富駅)駅前などの整備を計画しており、トイレのリニューアルや駅前広場のロータリー化など、短期整備分の詳細設計を6月までに指名競争で外注する。
3駅は、移住・定住の促進、産業・観光振興などの観点からも乗継環境の整備、利用環境の改善、高齢者や学生などの交通弱者の利便性を高めることが課題となっており、整備計画では、合併特例債の適用を想定して2019年度までの完成を目指す短期と、それ以降の中長期に区分して整備していく。
短期整備分は、17年度に詳細設計と並行してJRなど関係機関と具体的な協議を進め、JR委託部と市施工部の調整や詳細な計画図を作成、18年度から工事着手、19年度末までの完成を目指す。中長期整備分は、今後、将来の動向や事業費、財源などを踏まえて検討し、関係者などと協議の上、具体化していく。整備計画策定業務は、ジェイアール西日本コンサルタンツ(岡山市北区)。
整備計画は次の通り。
=短期整備分=
【邑久駅・概算事業費約5億円】▽トイレ−リニューアル(美化、水洗化男女別、多目的、洋式、温水式洗浄便座)▽駅前広場−ロータリー化(歩車分離、バス、タクシー、一般車、障がい者・思いやり駐車の乗降場整備、照明、カラー舗装、降車場)、歩道のシェルター化(設置位置、範囲、構造などを検討)▽駐輪場−再整備、ラック(有・無の検討)、上屋の整備▽アクセス市道−拡幅(交差点の円滑化検討)▽その他−太陽のまちのイメージ(牛窓、邑久イメージを加味する)、太陽光発電施設の検討、観光案内・広場、防犯カメラの設置、パーク&ライド駐車場
【長船駅・同約4・8億円】▽トイレ−リニューアル(同)▽駅前広場−ロータリー化(同)、駐車場の改良、歩道のシェルター化(同)▽駐輪場−再整備、ラック(同)、上屋の整備▽アクセス市道−拡幅、補修(交差点の円滑化検討)▽その他−刀剣のまちのイメージ、公園の再整備(他空間と合わせ検討)、太陽光発電施設の検討、観光案内、防犯カメラの設置、パーク&ライド駐車場
【大富駅・同約3・8億円】▽駅舎−バリアフリー化(階段・スロープの設置、シェルター設置)、改札前たまりスペースの拡幅、ホーム上屋検討・設置▽トイレ−リニューアル(美化、簡易水洗化男女別、多目的、洋式、温水式洗浄便座)▽駅前広場−ロータリー化(歩車分離、一般車、障がい者・思いやり駐車の乗降場整備、照明、カラー舗装)、歩道のシェルター化(同)▽駐輪場−再整備、ラック(同)、上屋の整備▽アクセス市道−拡幅、交差点改良の検討・整備▽その他−防犯カメラの設置
=中長期整備分=
【邑久駅・概算事業費約12億円】▽駅舎−観光案内所などの公共施設との合築、待合スペースの整備、ホーム上屋の延長、スロープ上屋の設置検討▽駅前広場−歩道のシェルター化(拡大)▽駐輪場−上屋の整備(拡大)▽アクセス市道−改良(歩車分離など)▽その他−太陽光発電施設の整備、東西自由通路の整備
【長船駅・同約17億円】▽駅舎−公共施設などとの合築、待合スペースの整備、跨線橋のバリアフリー化、ホーム上屋延長、自由通路や西側改札口などの検討、跨線橋の上屋設置、スロープ上屋の設置検討▽駅前広場−歩道のシェルター化(拡大)▽駐輪場−上屋の整備(拡大)、南側駐輪場の検討▽その他−太陽光発電施設の整備
【大富駅・同約2億円】▽駅舎−ホーム上屋延長の検討▽駅前広場−歩道のシェルター化(拡大)▽駐輪場−上屋の整備(拡大)▽アクセス市道−踏切拡幅
「提供:建通新聞社」