日本工業経済新聞社(茨城)
2017/04/18
【茨城】土浦・かすみがうら土区整が神立駅周辺整備進める
土浦・かすみがうら土地区画整理一部事務組合(管理者=中川清土浦市長)は2017年度予算で、神立駅西口土地区画整理工事に1億4930万円、同駅東口の歩行者専用道路整備工事に1億2000万円を計上するとともに、ライフライン整備工事(電線・ガス管・上下水道管)の負担金に1億6400万円、東日本旅客鉄道叶戸支社による駅舎と自由通路工事の負担金に19億6500万円を措置している。歳出総額は29億3732万4000円。
神立駅周辺地区整備事業は12年度に事業着手。当初は19年度までの計画だったが、2年間延期し21年度までとした。駅西口の土地区画整理事業(2・2 ha)をメーンに、駅舎橋上化や東西自由通路、東口歩行者専用道路を整備する。
そのうち土地区画整理事業では、本年度は公共施設整備工事費として1億4930万円を措置し、移転した建物の基礎撤去や宅地造成、U字溝設置を行う。秋の着工に向けて、夏の終わりごろに一般競争入札を公告する見通し。
また、事業推進業務委託費に1000万円を予算化。資料作成などによって事業をサポートするもので、昨年度は鰍tRリンケージ(東京都中央区)と随意契約している。
東口では歩行者専用道路の工事費に1億2000万円を充てる。線路に沿って南北に整備するもので、延長490m、面積6590u。用地がまとまり次第着工する。
さらに暫定の東口駅前広場整備に向け、実施設計費1000万円を計上。面積は約2200uで、バスやタクシーの乗降場と待機場を配置する。工事は来年度以降の予定。
そのほか負担金として、駅舎橋上化と自由通路整備工事に19億6500万円、ライフライン整備工事に1億6400万円を配分。駅舎と自由通路は現在、東鉄工業梶i東京都新宿区)が、来年春ごろの一部供用を目指して施工中。ライフライン工事は西口前の県道牛渡馬場山土浦線に埋設されている電線(NTT東日本)やガス中圧管(東部ガス)、上下水道(土浦市)を移設するもの。駅前の区間に限り、現在の線形より少し西側に移動し、都市計画道路神立駅前西通り線とする。
予算の主な内容は次のとおり。
【総務費】
◆一般管理・財務書類作成支援委託=50万円
【土木費】
◆土地区画整理
◇事業推進委託=1000万円
◇建物等補償費再算定委託=410万円
◇減価買収用地管理委託=100万円
◇東口暫定駅前広場実施設計委託=1000万円
◇公共施設整備工事=1億4930万円
◇歩行者専用道路整備工事=1億2000万円
◇仮設西口駅前広場維持工事=100万円
◇ライフライン整備工事負担金=1億6400万円
◇駅舎橋上化および自由通路新設工事負担金=19億6500万円
◇建物等移転補償=4億6270万円