北陸地方整備局高田河川国道事務所は、国道8号の塩害対策として進めている「糸魚川地区橋りょう架替2」について、17年度は歌高架橋など2橋の架替工事を進めるとともに、境橋の架替検討に着手する方針だ。
糸魚川市内の日本海沿いを通る国道8号は、台風や冬季波浪の影響を直接受ける厳しい環境下にある。海水に含まれる塩分がコンクリート内部まで浸透し、内部鉄筋の腐食の原因となっている。特に損傷の著しい8橋について架替などの対策工事を行うもので、これまでに能生大橋、両鬼橋、筒石橋の3橋で対策を完了した。
残る有間川橋、弁天大橋、青海川橋、歌高架橋、境橋の5橋は、12年度に「糸魚川地区橋りょう架替2」として事業化。現在、歌高架橋と弁天大橋の工事、有間川橋と青海川橋の詳細設計を行っているところ。
17年度は、新たに境橋(糸魚川市市振)の架替検討に着手。県境に位置する同橋りょうはL=109・0メートル、形式はRC単純T橋10連で、52年に架設された。「H27境橋架替検討業務」として第2四半期の入札を見込んでおり、履行期間が約7カ月。業務概要は橋りょう予備設計など。