金沢市は、現行の橋梁長寿命化計画の見直しに向け、今年度も引き続き橋長2メートル以上の橋梁の点検作業を実施する。当初予算に65橋の点検作業に着手するための費用を計上した。18年度には対象となる全1408橋の点検作業を終え、19年度に長寿命化計画の見直し作業を進める方針だ。
市が管理している橋長2メートル以上の橋梁(17年4月1日現在)は、永久橋1405橋(延長1万5912メートル、面積15万2712平方メートル)、非永久橋3橋(同20メートル、同51平方メートル)の計1408橋(同1万5932メートル、同15万2763平方メートル)。
市は12年度に橋長15メートル以上の橋梁を対象とした長寿命化計画を策定したが、その後、国交省が14年7月からトンネルや2メートル以上の道路橋などを5年に1回の頻度で点検することを義務付けた。市でも同年度から2メートル以上の橋梁の法定点検に着手しており、18年度までの5カ年で全橋梁の点検を完了させ、点検結果を現行計画に反映させる。
なお、点検業務は今後の補正予算による追加も検討している。
当初予算には、中日本高速道路に委託する不動寺橋の補修工事に係る債務負担を含む橋梁補修費1億2400万円の中に事業費を盛り込んでいる。