建通新聞社
2017/04/20
【大阪】榎坂高架橋などの工法検討進む
大阪府は、新御堂筋(国道423号)の榎坂高架橋(吹田市)と、大阪中央環状線の大日跨道橋(守口市)を更新する計画で、対策工法の選定を進めている。知事諮問機関の都市基盤施設維持管理技術審議会で検討を進めており、11月ごろに答申を受ける予定だ。
榎坂高架橋は橋長1594b、幅員8・5bの84径間のうち、御堂筋線江坂駅付近の北行き一部区間が対象となる。これまでの施工検討では、4案(概算工事費12億〜66億円)をまとめている。交通渋滞や負便益などの社会的影響が非常に大きいため、新技術や新工法を含め、できるだけ影響が少ない工法を選定する。
大日高架橋は南行き延長202b、幅員8bの7径間。これまでの検討で5案(同7億1000万〜26億円)をまとめている。社会的影響が比較的小さいため、更新事業費が集中しないよう、工事時期を検討していく。
これらの橋梁は、1960年代に架設。ともに1日の最大交通量は10万台を超える(国道423号約13万台、大阪中央環状線約11万台、2010年道路交通センサス)。大型車の交通量も非常に多く、過酷な使用状態となっており、維持管理・更新の在り方検討が急がれる。
技術審議会は17年度、7月と10月ごろに2回開く予定。この中で対策工法や工事時期を確定する方針だ。