日本工業経済新聞社(山梨)
2017/04/19
【山梨】空調機入替えやエレベータ更新 甲州市のぶどうの丘経営戦略
甲州市は、勝沼ぶどうの丘事業経営戦略をまとめ、公表した。利用者ニーズに応えるため施設の更新は必要として、空調機やエレベーターの更新を予定。資金枯渇が予想されるなか、積極的に民間活用を検討していく方針としている。
開設から40年以上が経過して老朽化が進む同施設は、大がかりな修繕と利用者ニーズに応えるリニューアルが必要となっている。年間ほぼフル稼働の現状から大きな収入増は見込めないとして、施設更新費用を確保しての経営が課題と認識。資金調達の方策検討が戦略の柱としている。
計画期間とする2026年度までの10年間の収益的収支はほぼ横ばいと推計。その一方で、現金預金残高は枯渇が想定され、期間後半の修繕費(現状維持)と建設改良費(新たな資産)は1億円を超える場合も試算されている。
主な投資としては、空調機の入れ替え(推定総額1億7100万円)、エレベータ更新、トイレバリアフリー化などが挙げられており、計画期間終了後も、ふれあい交流センターの大広間改修やエレベーター新設への対応が計画されている。また、修繕費用としても毎年度概算で4000万円前後が算出されている。
別途資料としてPPPにおける各手法のメリット・デメリットの解説も添えられており、(仮称)ぶどうの丘事業運営検討委員会などを設置して、検討・調整を図っていく考えだ。