建通新聞社
2017/04/18
【大阪】大阪市中高一貫校 17年度設計着手
大阪市は、公設民営となる中高一貫校の整備計画で2017年度、既存小学校の改修工事に向けた実施設計と、新校舎建設工事の基本設計に着手する予定だ。現在、学校運営事業者を公募中で、早ければ4月にも決定する。設計費など建設関連事業費は17年度の補正予算で対応する方針だ。
市では現在、南港ポートタウン内(大阪市住之江区)にある南港渚小学校、南港緑小学校、南港南中学校を統合した小中一貫校の整備を進めている。新設する中高一貫校の校舎は、統合に伴い18年3月に廃校となる渚小と緑小の敷地を活用する。
事業計画によると、開校前の準備として、渚小校舎(延べ床面積6076平方b)の大規模改修と緑小校舎(同5658平方b)の小規模改修を行う。開校後、渚小敷地内に延べ床面積1万3000平方b規模の新校舎棟を建設し、普通教室などを集約する。新校舎棟の完成後に緑小校舎を解体し、跡地にグラウンドやクラブハウスを整備する。
今後、17年度に改修工事の実施設計と新築工事の基本設計に着手し、18年度に改修工事と新築実施設計を行う。開校後の20年度に新築工事などに着手し、22年度の完成を目指す。
総事業費は約61億6500万円を見込む。内訳は▽渚小既存校舎大規模改修=6億7881万円▽緑小既存校舎小規模改修=2億0743万円▽新校舎建設(渚小敷地内)=49億0509万円▽緑小整備(校舎解体、グラウンド整備など)=3億7404万円―。