富山県は14日、17年度中小企業経営モデル企業として北陸建工グループ(滑川市安田、酒井洋社長)を選定し、指定書を交付した。
経営革新などの実績がある企業をモデル企業として指定し、他の中小企業に経営実例を示すことにより経営意欲の喚起を図るもの。県庁で行われた交付式では、大坪昭一商工労働部長が酒井社長に指定書を手渡し、「他にない特殊な技術を持っているのは素晴らしい。指定企業による研修会にも参加いただきたい」と述べた。酒井社長は「差別化した鉄骨加工技術を生かし、設備投資と社員教育を進め、現場のニーズに合ったものづくりを行っている。全社員が喜び、やりがいを共有できる会社を目指し、決意も新たに取り組んでいく」と抱負を語った。
同グループは、デザイン性の高い特殊構造物の建材生産において、資材調達から設計、材料加工、切断、曲げ、組立て、塗装、出荷納品まで一貫して行い、短納期と品質の安定、低コストを実現している。照明鉄塔で国内シェア1位の約7割を占め、トンネル建設用型枠で国内第2位のシェアを誇る。