建通新聞社(神奈川)
2017/04/14
【神奈川】東日本建設業保証神奈川支店 16年度の県内公共工事動向 請負金額5818億で前年度に次ぐ 新東名など貢献 件数は10年間で最少
東日本建設業保証神奈川支店は、前払金保証に基づく2016年度累計の県内公共工事動向をまとめた。累計の請負金額(前払金対象)は5818億6600万円。02年度以来13年ぶりに6000億円台に乗った15年度には及ばないものの、直近10年間では2番目に多い金額。保証金額は過去10年間で最高の数値となった。一方で件数は10番目と最も少ない。両極端の結果となった。少額案件が減少し、新東名高速道路関連工事や、自治体の新庁舎建設など、大型工事の執行による金額増と見られる。発注者別の請負金額では、再開発組合などの「その他」が大幅増。高速横浜環状北西線関連工事の反動が大きい首都高速道路を含む「独立行政法人等」が大幅減。自治体では、横浜市が100億円を超える増加となった。
全体の件数は9035件で、対前年度比2・9%減。請負金額は5818億6600万円で4・0%減。240億円の減少となった。
発注者別請負金額の主な増減要因は次の通り。
【国】37億円減
減少=▽国土交通省(18億円)▽厚生労働省(12億円)▽防衛省(5億円)
【独立行政法人等】469億円減
増加=▽中日本高速道路(220億円)−新東名関連工事等▽鉄道建設・運輸施設整備支援機構(76億円)−相鉄・等級直通線等▽東日本高速道路(14億円)▽都市再生機構(5億円)
減少=首都高速道路(767億円)−高速横浜環状北西線関連工事等の反動▽労働者健康安全機構(10億円)
【県】50億円増
増加=▽教育委員会(36億円)−元職業能力開発総合大学校除却等▽企業庁(9億円)▽県土整備局(8億円)
減少=県警本部(12億円)
【市町村】236億円増
増加=横浜市(109億円)−北西線シールド工事等▽藤沢市(84億円)−新庁舎工事等▽三浦市(59億円)−一般廃棄物最終処分場工事等▽大和市(23億円)−雨水幹線工事等▽厚木市(14億円)▽川崎市(10億円)
減少=平塚市(24億円)−市民病院新棟新築等の反動▽大磯町(23億円)▽茅ケ崎市(22億円)▽綾瀬市(20億円)
【地方公社】151億円減
減少=横浜市住宅供給公社(105億円)−花咲町6丁目地区工事等の反動▽神奈川県住宅供給公社(31億円)−北加瀬団地新築工事等の反動▽川崎市住宅供給公社(8億円)
【その他】131億円増
増加=▽小田急相模原駅前西地区市街地再開発組合(48億円)▽日本郵便(46億円)▽高座清掃施設組合(24億円)▽平塚市ツインシティ土地区画整理組合(23億円)▽秦野市伊勢原市環境衛生組合(22億円)
減少=▽十愛療育会(32億円)▽寿楽会(26億円)▽軽自動車検査協会(19億円)
提供:建通新聞社