日本工業経済新聞社(茨城)
2017/04/11
【茨城】県南特別支援校増築へ/県が17年度主要事業を公表
県土木部営繕課は、2017年度の主要事業をまとめた。前年度からの繰越分を含め、工事額は95億9200万円。県南地区特別支援学校(仮称)高等部棟の増築と工業技術センターでIoT/食品棟の新築で設計を策定するとともに、年度内に工事に着手する。また昨年度内に実施設計をまとめた水戸聾学校寄宿舎宿泊棟の建設工事も予定している。
本年度の工事件数は、繰越分を含め、教育庁財務課所管の「学校」が91件、それ以外の「一般」が111件。前年度を1件下回った。工事額は一般63億1200万円、学校32億8000万円で、総額は前年度に比べ33億7300万円(54・2%)増えた。
設計は、所管課からの依頼件数が繰り越しを含め156件で、前年度より32件増。委託額は前年度比6600万円(27・4%)増の3億700万円となる。
工業技術センターは、施設機能強化として、IoTの導入促進や食品産業への支援を行う新棟の増築を行う。増築規模はS造2階建て、延べ約1600u。昨年度の最終補正予算では既存施設改修を含め事業費に8億8400万円を計上した。
県南地区特別支援学校の高等部棟は、石岡市の旧石岡市立八郷南中学校跡地に整備する。既存校舎は改修し小中学部棟として使用。高等部棟はRC造3階建て以下、延べ1750u程度を基本に増築する。
増築工事の想定額は外構工事(バスターミナル、駐車場整備など)を含め約7億3000万円。設計は椛$建築事務所(水戸市)と給{本建築アトリエ(同市)のJVが担当し、昨年度内に基本設計をまとめた。本年度上半期に実施設計を策定し、年内にも工事を発注し、2カ年で施工。2019年度当初からの開校を予定している。
学校関係では、水戸聾学校寄宿舎宿泊棟改築工事を行う。新棟はW造2階建て、延べ890u。実施設計は椛搦R栄建築設計事務所(土浦市)と拒蝟建築設計事務所(同市)のJVが担当。
本年2月に教育庁財務課が仮設寄宿舎宿泊棟の賃貸借を発注し、郡リース鰍ェ月額376万円(税抜き)で落札。賃貸借を開始する本年9月1日以降に既存施設を解体し、その後、同地で建設工事に着手する。
このほか、近代美術館の空調設備改修工事やカシマサッカースタジアム屋根鉄骨修繕工事(第4期、5期)などを行う。