愛媛県公営企業管理局は、新居浜病院建て替えをデザインビルド(設計と施工一括発注)方式で発注するため、8月ごろ入札参加要項を発表し、2018年1月ごろ決定する方針。事業者選定は、4月中に設置する学識経験者や地元医師会、病院関係者らで組織する審査委員会が評価・判断する。
事業者は、設計者・施工者の共同企業体となり、選定には基本・実施設計と施工を一括発注するデザインビルド方式を採用する。
事業期間は17年度から21年度までの5カ年で、事業費(施設整備費)として総額99・2億円(税込み)を見込み、当初予算に5256万円と債務負担行為として限度額98億6325万円を設定している。
現在、入札参加資格要項策定など事業者選定のための支援を求めるアドバイザー業者の選定作業を進めており、4月中に決定する。選定は実績のある5社による指名プロポーザル方式で実施しており決定後、3カ月かけて入札参加資格など募集要項を7月までにまとめる。
今後の計画は、8月に入札参加要項発表、18年1月に事業者決定し基本・実施設計に着手、19年7月に着工、21年7月の開院を目指す。
整備は現在地での建て替えとなり、現本館と別館北側敷地に新診療棟として本館、別館、救命救急センター棟の機能を集約した新施設を建設。完成後に現施設を解体撤去し駐車場(546台)を整備する。救命救急センター棟は管理棟に改修する。院長公舎と仮眠室棟は解体する。
新診療棟の規模は鉄筋コンクリート造5階塔屋2階建て延べ1万9580平方b、屋上ヘリポート、エレベーター6基、エスカレーター有り。現在の病床数は313床だが、建て替えに伴い病床数は240床に削減する。22診療科は維持する。
既存施設規模は本館が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万1209平方b、1975年完成。別館が同造2階建て延べ3701平方b、83年完成。救命救急センターが同造3階建て延べ5603平方b、92年完成。
提供:建通新聞社