東京電力は10日、17年度調達計画を公表した。県内分では、柏崎刈羽原子力発電所関連工事に190件を盛り込んだ。原子炉建屋の火災対策工事などを予定している。
工事の設備区分をみると、共通が2件、計装が32件、原子炉が37件、タービンが40件、電気が26件、ラドウエスト(廃棄物処理)が24件、その他が29件。このうち、火災対策として原子炉1号および5号の建屋扉他耐火対策工事と火災感知器設置工事を実施。建屋扉他耐火対策は10月までに調達を終え、18年4月の着工、19年3月末の完成を目指す。火災感知器設置も同様のスケジュールを想定。
また、溢水対策として行う地震起因1号機原子炉建屋他水密扉設置工事と5号機原子炉建屋他水密扉設置工事(2期)はともに18年2月の調達完了を見込む。工期が同年7月3日から19年2月末まで。この他の建築・土木関連では、3号機海水機器建屋外壁補修工事、5号機排気筒補修工事、取水設備補修工事、放水路補修工事、土木設備補修工事2件、荒浜側避雷鉄塔補修工事、長納期品(軽量品)保管倉庫改造工事などがある。