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　金沢市が城北市民運動公園（磯部町）に建設を進めていた「金沢プール」が９日、オープンした。完成記念式にはオリンピック選手らも参加し、泳ぎ初めなどで競技拠点の完成を祝った。施設は一般開放され、多くの利用者が真新しいプールで水泳などを楽しんだ。
　プール施設はメインの５０メートルプール（１０レーン）、飛込プール、２５メートルサブプール―の３種類。５０メートルプールは可動壁と可動床により、２５メートルプールと多目的プールに分割できる。サブプール以外は日本水泳連盟公認国際基準に認定。観客席は２５００席（仮設４００席含む）。東京オリンピック・フランス代表チームの事前合宿も検討されている。
　建物は地上３階地下１建て延べ１万４０９０平方メートル。総工費は約７２億円。設計は梓設計、施工は清水・大鉄・豊蔵・双建ＪＶ（建築）ら。
　式典では山野之義市長があいさつし、「２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた国内外の合宿や大会を誘致し、日本の競技力向上の拠点にしていきたい。いつでも誰でも泳ぎに来ることができるプールとして、多くの方に利用してほしい」と今後の幅広い活用に期待を込めた。馳浩衆議院議員、岡田直樹、山田修路の両参議院議員らが祝辞を述べ、関係者らでくす玉を開披した。
　続いてオリンピック出場選手によるセレモニーが行われ、通算５大会に出場した寺内健さんが華麗な飛び込み演技を披露。ロンドン大会女子１００メートル背泳ぎ銅メダリストの寺川綾さん、女子２００メートルバタフライでロンドン、リオ２大会連続銅メダルを獲得した星奈津美さんらが泳ぎ初めに臨み、オープンに花を添えた。