日刊建設工業新聞
2017/04/11
【鳥取】岩美道路・仮称岩美1号トンネル 延長1133bは40億円超
県土整備部は10日、国道178号岩美道路・仮称岩美1号トンネル=岩美町陸上−牧谷=の設計図書を大方固めた。2017年度最大の大型土工は政府調達(WTO)契約案件で、請負対象設計金額は40億円超。5月中旬に一般競争入札として工事公告する。施工形態は3社JV。
岩美1号トンネルは延長1133b、幅員7・0(12・0)b。岩美道路(東浜IC−岩美IC5・7`)3本のトンネルのなかで、昨年3月に開通した道竹城トンネル(1187b)に次ぐ規模。平成30年代前半の完成を目指す東浜IC−浦富IC(東工区3・8`)では最大の構造物となる。
同町陸上から牧谷にかけての山岳地帯に、NATM工法を採用して完成2車線の大断面で片押し掘削する。
建設費は40億円を上回り、WTO対象額(24億7000万円)以上となるため、施工者の選定にあたっては国内外を問わず一般競争として公募する。
主な入札参加要件は、代表者がP1200点以上で、構成員はP970点以上2社の計3社JV。県内企業が構成員として受注した際には、総合評価の「受注額」に単年度に限って2億2300万円が加算される。
同部道路建設課の説明によると、今後、設計内容を精査し今月内に知事決裁を得た上で5月中旬に工事公告する。その後、7月中旬に開札して8月に仮契約を締結し、9月県議会で工事請負契約に同意を求める。
着工は9月県議会後の10月からで、完成は20年5月末を目指す。