肥後銀行(甲斐髞雌ェ取)が熊本市中央区の渡鹿支店に設置を進めていた防災用井戸が完成し、4日、開水式があった。熊本市の大西一史市長をはじめ、施工を担当した全国さく井協会九州支部、同行関係者ら40人が出席し、完成を祝った。
熊本地震をきっかけに、創造的復興への取り組みと事業継続計画体制の強化を図るため、県内10カ所で整備していた。民間企業が主体となって防災用井戸を複数基整備するのは、全国でも初めてとなる。
式典で、甲斐頭取は「災害時には地域の給水拠点、平常時には震災の経験を後世に伝える学習の場となることを願う」と挨拶。大西市長は「全世帯が断水したのは市制はじまって以来の出来事。防災井戸は命を繋ぐ拠点として役立つ」と話した。同行と熊本市では「災害時の防災用井戸の利活用に関する協定」を結んでおり、有効活用を進めていく方針。
全国さく井協会によると、他の9カ所の防災用井戸についても、震災1年を迎える16日までには完成するという。
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