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　金沢市は７日、寺町５丁目地内「建築文化拠点施設建設工事（建築工事）」を制約付き一般競争入札（総合評価・簡易１型）で公告した。予定価格１２億４０７０万円。入札参加は３者による特定建設工事共同企業体（ＪＶ）が条件で、申請書の受付は２５日から２７日まで。５月１７日に開札する。
　参加資格は、建築Ａ等級３者によるＪＶとし、代表者は▽市内に営業所▽建築の総合評点に市の主観点数を加算した数値が１５００点以上かつ年間平均完成工事高１０億９０００万円以上▽０２年度以降にＲＣ造またはＳＲＣ造延べ７００平方メートル以上の博物館または美術館の用途に供する建築物の建築工事の施工実績―など。その他構成員は▽市内に主たる営業所―が要件で、１者が▽同９５０点以上かつ同６億６０００万円以上―、もう１者が▽同８３０点以上かつ同４億４０００万円以上―など。
　同施設は、世界的建築家の谷口吉郎氏の生家跡地に、金沢の質の高い建築文化を国内外に発信する拠点施設として整備する。規模はＲＣ一部Ｓ造地上２階地下１階建て延べ１４６６平方メートル。寺町通りに面して敷地の南側に建物を配置し、北側はがけ地を利用して階段状に整備し、周辺の斜面緑地と連続させる。
　施設の特長として、２階に吉郎氏の代表作である迎賓館赤坂離宮（東京）の和風別館「游心亭（ゆうしんてい）」の和室広間を忠実に再現。和室の外庭には犀川や金沢の街並みを眺望できる水盤を設ける。地下１階には企画展示室を設け、講演会等が開ける多目的空間としての活用を見込む。
　吉郎氏の長男である谷口吉生氏（谷口建築設計研究所）が基本・実施設計を担当。工期は１９年３月１５日まで。
　なお、同工事の落札者は、同日公告の「緑住宅建設工事第３期（建築工事）」を落札できない。