日本工業経済新聞社(茨城)
2017/04/06
【茨城】景観まちづくり刷新モデル地区に/弘道館・水戸城跡周辺や千波公園整備
国土交通省の景観まちづくり刷新モデル地区にこのほど水戸市が選定された。これを受け水戸市は、本年度から3カ年で弘道館・水戸城跡周辺や千波公園、偕楽園を中心に、景観の面的整備を推進する。
国は2017年度予算で景観に特化した「景観まちづくり刷新支援事業」を新規に創設。建築物の外観修景などに加え、広場や駐車場などをパッケージ化することで面的な整備が可能となった。景観向上に資するまちづくりにかかる費用の2分の1が補助される。
市では、再開発事業と合わせた駅前景観の刷新と千波湖八景の復元を位置付け、弘道館・水戸城跡周辺や千波公園、偕楽園の景観刷新を推進する。
弘道館・水戸城跡周辺では、水戸駅北口デッキの誘導路タイルの改修、大手門や二の丸角櫓、土塀の復元整備に合わせたのり面緑化などを実施する。さらに、弘道館関連の事業や歩行者空間の美装化も予定しているようだ。
千波公園の整備については、江戸時代初期の千波湖八景の景観復元を目指し、スワンボート型水質浄化施設の外観修景を進めるほか、眺望広場やふれあい広場、多目的広場なども計画しているもよう。
偕楽園の整備では、板塀設置やライトアップ照明設置を行う。
これらの事業により地区の魅力を向上させ、回遊性を高めることにより、観光入込客数の増加(15年367万人→20年420万人)を図っていく。