建通新聞社
2017/04/06
【大阪】大阪府市 IR誘致に向け構想素案作成へ
大阪府と大阪市は、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の誘致に向け、2017年度に「大阪IR構想素案」をまとめる方針だ。府市はそれぞれ、17年度当初予算案に関連事業費を計上。いよいよ具体的な動きに着手する。
府市では、IR関連事業費として計約7700万円を予算案に計上した。「IR推進局」を共同で設置する他、大阪の立地優位性やギャンブル依存症対策などを盛り込んだ構想素案を策定する。
大阪では数年前から府市が連携し、IR誘致の取り組みを強めており、夢洲の基盤整備やアクセス性向上のための鉄道延伸などを検討してきた。昨年12月のIR整備推進法の成立を受け、建設地となる「夢洲地区」のまちづくり構想案が策定されるなど、誘致に向けた動きが活発になっている。
構想案によると、開発の対象となるのは、夢洲中央部の約170f。統合型リゾート(IR)の導入を視野に入れながら、埋め立てによる土地造成の進捗に合わせて、北側部分から3期に分けて段階的に整備を進める。
このうち、IR機能を核とする第1期では、北側の約70fを対象に整備を進める。オールインワンのMICE施設やエンターテインメント施設、商業・飲食施設などを整備する。集客人口は約1500万人、建設投資額は約4300億円を見込む。
IR誘致については、大阪府の他、北海道、横浜市、長崎県、和歌山県などが名乗りを挙げている。