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建通新聞社(中部)
2017/04/06

【岐阜】関ケ原古戦場ビジターセンター 6月に基本計画改定案

 岐阜県商工労働部は、「関ケ原古戦場ビジターセンター」(仮称)について、基本計画改訂案を6月に公表する。この改訂案を、現在進めている設計に反映し施設の詳細をまとめる方針。改訂案のたたき台では「パビリオン」「ミュージアム」「回廊」の三つの機能を一体的に整備する内容としている。9月議会定例会には、建設費を盛り込んだ補正予算案を上程する予定。
 ビジターセンターは関ケ原古戦場を東海環状自動車道の全線開通と関ケ原合戦420周年などの節目を迎える2020年に向けて観光資源として周遊観光の中核的な施設とする計画。建設地に隣接する関ケ原町の老人福祉センター(関ケ原894ノ28)が老朽化により解体されることから、この跡地も活用して施設を建設する。
 県が現段階で想定している施設の規模は5階建てで延べ床面積が約4000平方b。事業費は30億円超となる見通し。
 基本計画改訂案のたたき台で示した内容は、「パビリオン」として合戦が疑似体験できる仮想現実の設備を設置するとし、「ミュージアム」は、所蔵資料の他、パネル展示で史実を伝える内容とする。この他、観光案内や出会いの場となる「回廊」の機能を一体的に整備するとしている。
 設計は東畑・デザインボックス設計JVが契約延長し進めており、基本計画改訂案の内容を踏まえ詳細をまとめる。順調なら17年度内に施工者を選定し、18年3月議会の承認を得て着工、20年春のオープンを目指す。
 また、旧館(現在の関ケ原町歴史民俗資料館)については必要最低限の改修にとどめ、ガイダンス機能や管理用のバックヤードなど補助的な用途とする予定。新館オープン後に、旧館を改修する。旧館改修工事と老人福祉センター解体工事は、関ケ原町が入札する。

提供:建通新聞社(2017/04/06)