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建設新聞社(長崎)
2017/04/05

【長崎】五島市本庁舎建設へ 基本計画案

延べ5000平方b程度 概算24億
   17年度基本・実施設計 18年度着工

老朽化が進む市役所本庁舎の建替えに関して五島市は、概算費用を24億4400万円と試算していることを明らかにした。延べ床面積については4900平方bから5300平方b程度と想定。2017年5月から18年2月にかけ基本・実施設計を予定。18年7月に建設工事に着手し、19年12月に新本庁舎を竣工。翌20年度に現在の本庁舎を解体する運びだ。五島市新庁舎の位置(イメージ)
 概算費用や新庁舎規模、事業スケジュールなどは、基本計画案の中で示されたもの。今回建て替えが計画されているのは、1964(昭和39)年に建設された本館棟(鉄筋コンクリート造3階建、延べ床面積2942・8平方b)。現在行政センターが建っている場所に新庁舎を建設する計画で、残る増築棟と新館棟は診断の結果、耐震基準を満たしていることから、そのまま継続して使用する。
 新庁舎建設の財源には合併特例債を活用する。概算費用24億4400万円の内訳は設計を含む建築費が21億2800万円で大半を占める。このほか解体費3億円、引っ越しなどにかかる予備的経費が1600万円となっている。
 現時点で市は、3階建て(または一部4階建て)を計画。職員一人あたりの面積を20平方bから21平方b程度として計算。その結果、現時点においては、延べ床面積を4900平方bから5300平方b程度と見込んでいる。なお具体的な配置に関しては、建物敷地の規模などを考慮し、基本設計の段階で検討する構えだ。
 15年度に行った耐震調査の結果、本館棟のIs値は0・25であることが判明。大規模な地震が発生した場合、倒壊または崩壊する危険性が高く、早急な耐震化が必要であることが分かった。このような状況を受け、庁内に市職員で組織する検討委員会を設置。整備手法などを検討した結果、16年12月に建て替えるとの方針が示された。
ksrogo