敦賀市は、北陸新幹線敦賀開業を見据えた受け皿づくりを進める中、国の「景観まちづくり刷新モデル地区」に選定された。景観資源の磨き上げによって地域活性化に繋げ、政府初の景観に着目した公共予算となる「景観まちづくり刷新支援事業」を活用することで目に見える形で、まちの景観を刷新させる取組みを実施する。総事業費に約24億円を見込む。
今回、3年間で集中的に整備することで、まちなみの景観を刷新させる地区として指定を受けたのは、「観光拠点『人道の港』の整備とまちなみ刷新」事業。対象面積は約1・6平方キロ。
景観を刷新させるための主な事業には、金ヶ崎周辺エリアに計画される観光交流センター「人道の港」交流施設整備事業(事業費10億円)、本町通り(国道8号)道路空間美装化事業(同3億円)など。そのほか、敦賀駅前に計画される立体駐車場建設などに取り組む。本町通り道路空間美装化は地元商店街との協議によりデザインを決定。
3年間で実施する主な事業では、観光交流センター4棟A=740平方メートル、本町商店街L=800メートル区間での道路美装化、駐車場の整備2個所(金ヶ崎周辺エリアA=6000平方メートル、駅前立体駐車場A=2600平方メートル)、アーケード・外観修景20個所などを想定。
景観まちづくり刷新支援事業は17年度予算で国が新規創設した、政府初の景観の面的整備に着目した公共予算。地方公共団体または地方公共団体と民間主導により構成する協議会が実施する景観の向上に資するまちづくり費用の1/2が補助される。