全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　成田市は「成田市公設地方卸売市場再整備建設基本・実施設計業務委託」及び「成田市公設地方卸売市場再整備造成等基本・実施設計業務委託」に係る公募型プロポーザルで、優先交渉権者に八千代エンジニヤリング・野村アグリプランニング＆アドバイザリー・佐藤総合計画共同企業体（代表者・八千代エンジニヤリング千葉事務所）に決定した。業務期間は２０１８年３月30日まで。基本設計を７月末までに完了させ、９月末までに概算工事費を算出する。提案金額の上限は、建設設計が１億９３１３万１０００円、造成設計が８７８７万９６００円（いずれも消費税込み）。
　同事業は、農林水産物の輸出拠点を目指し、輸出拠点機能を有する市場施設の再整備を行う。事業地は成田市天神峰字道場80―１、81―１地先（旧千葉県花植木センター）。敷地面積は９万４８１７�u。
　主要施設は▽水産棟＝Ｓ造一部ＲＣ造２階建て約６２５０�u▽青果棟＝Ｓ造一部ＲＣ造２階建て約４９００�u▽管理棟＝Ｓ造、ＲＣ造３階建て約１０５０�u▽輸出拠点棟＝Ｓ造、ＲＣ造３階建て約４８００�u▽加工処理施設＝Ｓ造、ＲＣ造２階建て約１０４０�u▽関連食品棟＝Ｓ造、ＲＣ造２階建て約１０００�u▽汚水処理施設＝ＲＣ造２階建て約４００�u▽その他付属棟＝トイレ棟、給水施設、受電施設、廃棄物処理施設、発泡スチロール処理施設など。輸出拠点棟は通関及び保管機能を持たせる。
　事業費は概算約70億円を見込む。事業スケジュールは18年度に着工し、工期約18か月で20年度内の開設を目指す。
　一方、造成等基本・実施設計は�@敷地内基本設計�A敷地内実施設計�B道路設計等を実施。基本設計では、整地、場内通路、緑地、雨水排水、汚水排水、調整池、上水道などの基盤施設に関する計画を立案し、土地利用計画、道路設計、整地設計、排水計画、公園緑地設計、施設及び供給施設設計、総工事費算出などを行う。実施設計では道路、整地、給水排水、汚水、公園緑地の各設計のほか、防災計画、調整池設計を実施。調整池の容量は約１万５０００立法メートルを想定する。
　同市は、老朽化の進む成田市公設地方卸売市場移転に係る成田市公設地方卸売市場の再整備を計画。同業務は、国際空港に近接している立地特性から期待される輸出拠点化、従来から卸売市場が持つ生鮮食品等の円滑な流通の確保並びに地域の農業及び水産業を支える地方市場としての役割を踏まえた上で、今後の公共施設のあり方に準拠した整備を行うための建設及び造成等の基本・実施設計を行う。
　また本年度は、当初予算に施設整備事業費として委託料６２８１万３０００円、既存施設解体工事費２億円、用地購入費１億２３７０万円など総額３億８７３７万円の事業費を措置。県から用地を取得するとともに、既存施設解体工事、測量調査、地質調査、移転再整備事業推進支援業務、民間活力導入可能性調査などを実施する。
　なお、「卸売市場再整備基本計画策定支援業務」は野村アグリプランニング＆アドバイザリー・八千代エンジニヤリングＪＶが担当。