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建通新聞社(神奈川)
2017/04/04

【神奈川】京浜河川 西湘海岸に岩盤型潜堤 設置場所は大磯町・二宮町の境界付近

  国土交通省関東地方整備局と神奈川県は3月29日、「明日の西湘海岸を考える懇談会」を二宮町で開き、漁業関係者や市民団体などの代表者らに、今後の西湘海岸の整備について説明した。国土交通省京浜河川事務所は、高波浪時の浸食を抑制し、漂砂を制御する「岩盤型潜堤」の基本構造を報告し、今後、二宮町と大磯町の境界付近の海岸に1基目を設置するとした。
 岩盤型潜堤は、模型実験などの結果から構造を決めた。現在、西湘南海岸の設置されている従来型の突堤は消波ブロックを積み上げたもので、常時、砂浜や水面から構造物が露出している。これに対して、新たに整備する岩盤型潜堤は、高波浪後、砂浜や水面から構造物が露出する場合がある。高さも従来の突堤はTP3・5bだが、新型は高さTP2・0bと低く、両側に1対3のこう配が付く。29日の会議で、正式名称を「岩盤型SeiSYo工法」に決めた。
 また会議では、神奈川県が海岸保全対策事業の2017年度の予定などを説明した。17年度は二宮海岸の山西地区で5000立方b、下向浜地区で4000立方b、大磯地区で1000立方bの養浜を実施。小田原海岸では国府津地区で1万立方bの養浜を行うとともに、護岸嵩上げ工を延長116bにわたって実施するほか、前川地区で5000立方bの養浜を行う。
 提供:建通新聞社