香川県は4月1日以降に入札公告または指名競争入札の執行通知を行う工事を対象に、「低入札価格調査基準」、低入札価格調査においての「数値的判断基準」と指名競争入札の「最低制限価格」を引き上げる。国土交通省の基準見直しや、「中央公共工事契約制度運用連絡協議会(中央公契連)」のモデル改正を受けた。直接工事費の労務費100%算入による全体の押し上げ効果は大きいとみられる。
見直しは低入札調査基準価格の直接工事費に含まれる労務費の算入率を100%に変更。これにより直接工事費の算入率は現行の95%から97%となる。
また、「数値的判断基準」の現場管理費の算入率を60%から70%、一般管理費の算入率を30%から55%に引き上げる。一般競争入札の総合評価の運用で低入札価格調査基準の引き上げに伴い、「数値的判断基準」との開きが広がるとの指摘に対し是正。同基準引き上げにより公共工事の品質確保や賃金の適切な確保などに配慮した格好。
指名競争入札の最低制限価格(価格、算定方式は未公表)も4月1日以降に引き上げ、ダンピング受注の排除を図る。
提供:建通新聞社