建通新聞社
2017/04/04
【大阪】近畿地整 17年度予算まとまる
国土交通省近畿地方整備局の2017年度予算がまとまった。予算規模は9732億4800万円(ゼロ国債143億円含む)。直轄事業費は2606億8100万円(前年度比12%減)、補助事業費は6982億4000万円(同2・9%増)。新規事業では淀川左岸線の延伸、住吉橋の架け替え、大阪第6地方合同庁舎整備などが盛り込まれた。
淀川左岸線延伸には2億円を配分。地質調査や道路の予備設計を進める。住吉橋の架け替えは5000万円を充て、詳細設計を行う。道路関係ではこの他、大野油坂道路(大野東・和泉区間)に80億円、日高豊岡南道路に104億円を投じ、関連工事を順次発注する予定だ。
河川関係では由良川改修に75億円を投じ、私市地区の堤防整備を進める他、桂川の6号井堰撤去、大和川・丸山川の遊水地整備(用地取得)などに取り組む。
この他の取り組みでは阪神なんば線淀川橋梁改築事業に約3億円を配分。用地測量、物件調査などを実施すると共に、河川内の工事用道路設置といった準備工事に入る。
営繕関係では、大阪第6地方合同庁舎のPFI事業、京都農林水産総合庁舎別館の耐震化、下津港湾合同庁舎の津波対策に新規着手する。港湾関係は、阪神港の競争力強化に262億円を投入し、大水深コンテナターミナルの整備、神戸港臨港道路の事業化検討に取り組む。
道路の新規事業化に向けては、名神湾岸連絡線(兵庫県)で都計・環境アセスを進めるための調査、播磨臨海地域道路など3路線で概略ルート・構造を検討する。