北陸地方整備局は3月30日、大河津分水路改修事業における野積橋架替工事などについて、新潟県と施工協定を締結した。第1四半期にも北側(長岡市寺泊野積側)のA2橋台を発注する。
協定内容は、野積橋架替工事に伴う新野積橋と取り付け道路の施工における工事概要などの施工予定、費用などの役割分担などで、協定締結者は中神陽一局長と米山隆一知事。
信濃川上・中流の洪水対策として、山地部河道掘削や第二床固改築、野積橋架替などを実施する大型事業(事業区間=河口から上流側約3・3キロ、全体事業費=約1200億円、工事期間=15−32年度)で、施工場所は長岡市、燕市内。
このうち、野積橋架替は直轄事業として、現行の橋(橋長211メートル、幅員6メートル)を下流側に架け替える。新野積橋は橋長426メートル、幅員11メートル(うち歩道2・5メートル)で、橋脚4基(杭基礎)を有する5径間連続PC箱桁橋となる。詳細設計は建設技術研究所が担当。
現在、河道掘削に向けた工事用道路(施工=曙建設、大石組、多田組)が進められている。同局は信濃川河川改修事業に58億2500万円を計上しており、このうち大河津分水路改修には46億7400万円を充て、野積橋橋台工のほか、河道掘削の推進を図る。
また、県は17年度当初予算の債務負担行為に「一般国道402号野積橋架替工事費用負担協定」として、40億円(期間17−22年度)を設定している。