岡崎市は、新たな近隣公園として計画している「駅南中央公園」の整備概要を明らかにした。ヘリポート兼用の芝生広場などで構成する多目的広場をはじめ、ローラー滑り台の設置やジョギングコースなどを整備する。2017年度事業では実施設計を進める計画で、18年度の第1期工事着手を目指す。
基本計画によると、新公園は針崎町地内の占部川沿いの敷地約2fに対して、健康と防災をキーワードに整備する。組合施行により進めているJR岡崎駅南土地区画整理事業地西側に隣接しており、同事業の進捗に合わせて進める方針だ。
同市では、土地区画整理事業地内に大学病院の建設を計画している藤田学園に、公園内に設置する健康遊具の監修を依頼。合わせて、健康遊具を活用した健康講座の開催についても協力を求める予定だ。
また、新公園は有事の際の緊急一時的な避難場所として位置付けるとともに、近隣の避難場所の設置状況や防災関連施設の内容などを踏まえ、必要な防災機能などについて検討していく考え。公園内には緊急輸送に対応するヘリポート兼用芝生広場を整備する他、防災対応のシェルターを設置するなど地域の防災力強化を図る。
主な整備方針によると、遊具は児童エリアと幼児エリアに分けて整備。メイン遊具として児童用の複合遊具を設置する他、築山からローラー滑り台およびターザンロープを整備する。約1・2fを占める多目的広場は、ヘリポート兼用の芝生広場と土の広場で構成。周囲には一周約400bのジョギングコースを整備する他、バスケットボールコートや占部川側に噴水やせせらぎを設ける。
同市では今後、17年度の実施設計を経て、18年度に第1期工事、19年度に第2期工事を進める計画。20年4月の供用開始を目指す。概算の整備費は約3億2000万円を見込む。
基本設計は中央コンサルタンツ(名古屋市西区)が担当した。
提供:
建通新聞社