日本工業経済新聞社(群馬)
2017/03/29
【群馬】高崎市・吉井方面隊第5分団詰所の開所式を開催
高崎市(富岡賢治市長)は28日、吉井方面隊第5分団詰所(吉井町下奥平187−5)の完成を記念して開所式を開催した。老朽化した詰所を統合し、地域防災の拠点として地域の安心安全を守るために新築。当日は高崎市議会の逆瀬川義久議長をはじめ、地元選出の角倉邦良県議会議員や吉井町第27区の神戸隆夫区長など多くの関係者が参加した。
富岡市長は「大きな災害がいつ起きるか分からない中で、一人一人の市民が防災のことを考えることが一番大事だが、最後に頼りにするのは消防団の皆さん。それぞれお仕事をお持ちで大変だと思いますが、これからもよろしくお願いします」とあいさつした。
逆瀬川議長は「消防団員の皆さんには、日ごろから市民の生命、身体、財産を守るためお力添えをいただており、感謝を申し上げます。新しくなった詰所は地域防災の新たな拠点として、皆さんに存分に使用していただいて、地域の災害が少しでも減るようになお一層のお力添えを賜ればと思います。地域の皆さんの火災などの予防への気持ち・関心が高まることによって1件でもなくなればありがたい。安心安全のまちづくり、災害対策は最重要課題の一つであり、連携してさらなる取り組みを進めていきたい」と述べた。
角倉県議は「詰所は老朽化が進んでいると感じていた。新しい詰所ができて大変嬉しく思っております」と述べ、続けて神戸氏は「地元6つの区としても消防団員の確保などできる限りの支援をしていきたいと考えております。新しい詰所を活用してより一層に励んでいただきたい」感謝の気持ちを伝えた。
吉井方面隊の長谷川亘隊長は「この詰所はわれわれ分団員はもとより、地区の皆さまが兼ねてから待ち望んでいたもので、誠に喜びに絶えません。多種多様化する災害に対し、地域住民の生命、身体、財産を守るべく地元地区の防災拠点として、住民と密着した防災体制および防災意識の昂揚を図り、防災に対して最大限の活用を図るとともに、高崎市防災のために団員一丸となり、消防の任務遂行に努力する覚悟」と決意を示した。
旧吉井方面隊第5分団の第1詰所は1975年、第2詰所は1976年に建設され、いずれも40年以上が経過。各部に老朽化が進み、地域防災の拠点施設として機能しがたい状況にあった。詰所を統合し地域住民の安心安全を守ることを目的に敷地面積570・1uにS造2階建て、延べ床面積185・4uの施設を建設。特徴は屋根にガリバリウム鋼板を使用し耐久性、耐食性を持たせ、外壁にはALCを用いて、地震などの災害に強い構造となっている。