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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/29

 【茨城】白銀・穀町線は歩車共存道路に/県都計審で結城市の都計道変更 

 本年度第3回目の県都市計画審議会(会長・中川喜久治県商工会議所連合会副会長、以下・都計審)が28日、県庁11階で開かれ、結城市における都市計画道路の根本原・本田線の部分廃止や名称変更、結城停車場線の部分廃止、白銀町・穀町線の新規決定などを原案通り可決した。なお白銀町・穀町線は電線地中化などを行い、歩車共存道路としての整備を検討していく。
 結城市の都市計画道路は、現在までに18路線約45qが決定している。当初決定は1953年で約64年が経過。整備完了延長は32qで整備率は約72%となっているが、少子高齢化や交通の流れなど、さまざまな環境の変化が生じていることから長期未着手路線を再検討。
 見直し対象となった路線は、県決定が根本原・本田線をはじめとする変更3路線、他路線の見直しの影響による変更・追加3路線。市決定は小森・本町線の廃止のほか、他路線の見直しの影響による変更・追加が2路線で、県と市の決定を合わせ9路線を追加・変更・廃止する。
 このうち、3・4・15号根本原・本田線は、起点を結城市根本原、終点を結城市本田とする標準幅員16m、延長約2020mの幹線街路。1969年に都市計画決定された。結城駅北側の骨格を形成し、市街地北部で東西を連絡する。起点部〜小金井結城線までの区間が整備済み。
 再検討の結果、北側への結城市道0101号線、小山市道19号線、同232号線の整備により、東西アクセス機能が確保されている上、この路線に接続する計画だった市決定の小森・本町線を廃止することから、宇都宮結城線〜終点部までは都市計画道路として整備する必要性が低下。同区間を廃止する。併せて名称を根本原・神明町線に改め、延長約900m、2車線とする。
 3・4・16結城停車場線は、起点をJR水戸線の結城駅前、終点を結城市砂窪とする標準幅員16m、延長約1300mの幹線街路。1957年に都市計画決定され、現在までに駅前の起点部約250mを除いて未整備となっている。再検討の結果、同路線は機能ごとに3区間に分けて取り扱う。
 区間@は、駅前から整備済みの区間を存続し、延長を1300mから250mに変更する。区間Aは国府町・大谷瀬線との交差点〜鹿窪・根本原線との交差点までの区間とする。一定の交通処理機能がある上、沿道に多数存在する店蔵などの歴史的建造物保護の観点から、役割を区画街路に変更。7・6・4白銀町・穀町線として新たに決定する。このエリアについては、歩車共存道路として、電線地中化などを行い、歴史的建造物を生かし、歩行者が歩きやすい道路を検討している。
 3・4・18鹿窪・根本原線は、1957年に都市計画決定された起点を結城市鹿窪、終点を結城市根本原とする標準幅員16m、延長約5230mの幹線街路。2920mが整備済みだが、文化財・歴史資源を保護する必要があることから、一部区間を廃止。結城停車場線の区間B(鹿窪・根本原線との交差点〜終点)を編入する。これに伴い、鹿窪・根本原線の名称を鹿窪・砂窪線に改め、延長は約4950m(2車線)に変更する。
 3・6・21大橋・下小塙線と3・2・33小田林・蓮沼線は、市決定である小森・本町線の廃止に伴い、一部幅員を変更する。なお小森・本町線は、主要地方道結城下妻線や市道0103号線などの周辺道路が代替機能を発揮している上、将来交通量が増える見込みがないことから全線廃止する。
 このほか市決定では、小森・本町線の廃止に伴いネットワークが途切れる国府町・大谷瀬線を市道0103号まで接続するよう延伸する。四ツ京公園通り線は、鹿窪・根本原線の一部廃止に伴い、整備済みの区間を含め、区画街路としてあらためて追加決定する。