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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/25

【茨城】小美玉市玉里地区小中一貫校/既存中東側に7000uで新築へ

小美玉市は、玉里地区に建設を計画している小中一貫校について、建設場所を玉里中学校(上玉里751―1、A3万121u)敷地の東側とする方向で検討を進めている。校舎は3階建て延べ7000u程度。建築関連の総事業費は約21億3420万円を見込む。新年度は基本設計をまとめ、2018年度に実施設計、19〜20年度に建設工事を行い、21年度の開校を目指していく。21年度には既存中学校校舎、22年度には既存小学校校舎をそれぞれ解体する計画。
 市では1985年度をピークに児童生徒が減少傾向にあるため、2015年に市立小中学校規模配置適正化実施計画を策定。玉里中学校区(玉里小・玉里北小・玉里東小)では、小中一貫校の導入に地域の理解が得られていることから、玉里小および玉里中の敷地を活用し、小中一貫校を新たに建設することが妥当としている。体育館は既存のものを活用する予定。
 本年度は基本構想を叶ツ山建築設計事務所(つくば市)へ委託して進めているところ。ことし2月に開かれた建設準備委員会で、校舎の配置を中学校敷地東側とする方向性が固まった。
 想定校舎は新築7000u程度。計画学級数は22(普通教室18、特別支援教室4)。敷地東側に配置する案は、既存体育館やグラウンドへの接続が良く、200mトラックを同一敷地内に確保できる、仮設校舎を設置する必要がない、日当たりが良好である、などのメリットがある。
 また、旧門からアクセスが良好であるため多面的に計画・検討を行うことができる、既存校舎の解体後、グラウンド用地の拡張を行うことができる、周辺住居への影響が少ないといった利点もある。
 既存体育館の北側には、低学年児童の体育事業のための小規模体育館(多目的ホール兼用)を建築する。
 17年度は基本設計をまとめる。その中で校舎の形状や具体的な位置、日照などを協議する。当初予算案には設計費3775万6000円を計上している。
 18年度は実施設計をまとめ、19年度から2カ年で新校舎建築工事を進める。小体育館は20年度に建築予定。
 開校の21年度には中学校既存校舎解体工事や外構工事、渡り廊下設置工事を予定。小学校既存校舎解体工事は22年度を見込んでいる。
 事業費は、校舎新築が約18億円、既存校舎解体が約1億2000万円、渡り廊下が約2000万円、小体育館が約1億7000万円と試算している。