富山県美術館一部開館記念式典が25日、富山市木場町の現地で国会議員や県議、芸術文化団体の関係者ら約200人が出席し開催された。
石井隆一知事は「世界的コレクションを引き継ぎ、アートとデザインをつなぐ世界で初めての美術館を目指す。氷見の里山杉やアルミを使い、魅力的な建物になった。観賞だけでなく、交流や創作活動など双方向の多面的機能を有する。北陸トップクラスの名所になる」とあいさつし、来賓の宮腰光寛衆院議員、稗苗清吉県議会議長、開設準備委員長の高木繁雄県商工会議所連合会長が祝辞を述べた。引き続き、テープカット、くす玉開披が行われ、新美術館の完成を祝った。式後に内覧会があり、建築設計を担当した内藤廣氏は「ガラスの壁面が立山連峰に向かって開いているのが特徴。中央廊下は左右に展示室を備え、ここに収蔵品が並んだ光景は壮観だと思う。全国に誇れるもの」と説明した。
建設規模はS造(一部SRC)3階建て延べ1万4990平方メートル。アトリエやギャラリー、ミュージアムショップ、レストラン、カフェなどが一部オープンした。4月29日にオノマトペの屋上が供用し、8月26日に展示室を含め全面開館する。