三重県建設業協会(山下晃会長)は3月21日、三重県建設産業会館で建設関係学科を設置する県立高校進路指導担当教諭らと情報交換会を行った。高校側は三重県教育委員会事務局高校教育課の柏端正康充指導主事はじめ6高校の担当教諭、協会側から出馬泰道副会長、秦純二労働委員長らが出席した。
冒頭、出馬副会長は、ICT土工などの施工技術の急激な革新に触れ「建設業の以前のイメージであった『3K』が改善されている」と状況の変化を説明し、「若年者が地元に残って建設業に携わってくれることを望んでいる。当協会としても担い手確保に向けての取り組みを進めており、当交換会での意見を生かしていきたい」とあいさつした。
同協会側から、若年建設従事者入職促進事業として取り組む現場見学会やインターンシップの状況、富士教育訓練センターでの高校生職業体験学習などの実施状況を説明。
高校側から各校の進路指導の状況を説明し、2016年度卒業生で就職した197人(前年190人)のうち、建設業には76人(同70人)が就いたことを報告し、「地元の建設業の求人数が年々増えており、選択の幅が広がっている」、「人材育成に熱心な企業では定着率が高い」などの意見や、保護者の意見で左右される傾向があることについて「学校としても本人の考え方を尊重してもらえるよう保護者に説明している」などと答えた。
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建通新聞社