国土交通省が22日に発表した全国の地価公示結果で、岐阜県の地価は、住宅地、商業地が25年連続で下落、工業地でも9年連続で下落した。対前年平均変動率は、住宅地で0・8%減、商業地で0・7%減、工業地で0・5%減となり、住宅地が4年連続、商業地が7年連続して下落幅が縮小した。上昇地点は38地点(2016年は35地点)、横ばいの地点は65地点(同53地点)となった。
平均価格の平均変動率が前年度に比べて上昇した市町村は、住宅地では岐南町(0・3%)、商業地では高山市(1・4%)、岐南町(0・3%)、工業地では各務原市(1・0%)、多治見市(0・3%)、商業地では岐南町(0・3%)、多治見市(0・3%)、工業地では各務原市が(1・0%)、多治見市(0・3%)となった。
分布状況は、住宅地で24地点が上昇し、43地点が横ばい、商業地では12地点が上昇、18地点が横ばい、工業地は2地点が上昇で4地点が横ばいとなっている。
特徴的な地点をみると、変動率プラスの最大値を記録したのが住宅地では、JR岐阜駅南側約600bに位置する岐阜市加納本町3ノ7ノ1他(319平方b)で3・4%上昇した。商業地では、JR高山駅東側750bに位置する高山市上三之町47(148平方b)が3・8%上昇している。
一方変動率マイナスの最大値を記録したのは住宅地では、飛騨古川駅の南西約300bに位置する飛騨市古川町殿町7ノ28(175平方b)が4・1%下落。商業地では養老鉄道養老線美濃高田駅の南西約1・2`に位置する養老町押越村前1238ノ1(1175平方b)で3・6%下落した。
商業地で最高価格地点となったのは、JR岐阜駅前の大岐阜ビル(岐阜市吉野町5ノ17他)で変動率は3・2%上昇となっている。
地価公示は、毎年1月1日を基準日として、県内では21市17町の382地点を標準地に設定し、単位面積当たりの正常な価格を判定したもの。
提供:建通新聞社(2017/03/22)