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北海道建設新聞社
2017/03/22

【北海道】函館建管が大舟海岸護岸整備に19年度にも着工−延長640m 

 函館建管は、公共事業評価専門委員会の承認を得られれば、2018年度から大舟海岸護岸整備事業に着手する。現時点の見通しでは、初年度に設計などの委託業務を推進し、早ければ19年度にも着工する。
 対象は大舟漁港南側に当たる函館市南茅部海岸大舟地区で、640mの護岸整備に総事業費25億円を試算している。
 同地区では近年、台風や低気圧の影響による高波が頻発。過去に直立護岸644mと突堤4基を整備したが、越波によって護岸の一部が損傷を受けたり、背後地の家屋や漁業倉庫が倒壊したりといった被害が出ている。
 そこで同建管は、住民の生活や資産を守るため、護岸整備に取り組むこととした。17年度中に公共事業評価専門委員会が承認の是非を判断する見込み。
 順調に進んだ場合は、18年度の事業着手を目指す。委託などを経て、早ければ19年度中の着工となる。予算状況などにより流動性はあるものの、28年度の事業完了を想定している。
 越波が頻発している状況を踏まえ、具体的には設計上の波想定をランクアップ。現状に見合う波を想定し、より高い護岸を前出しで整備する方針。これに伴い既設突堤4基を撤去するが、ここで使われている消波ブロックは施工時の仮設や消波工事に活用する考えだ。