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北陸工業新聞社
2017/03/22

【富山】職藝学院/利き手に道具、一方の手に本を/第20回卒業証書・生涯学生証授与式

 大工と庭師の専門学校・職藝学院(秦正徳学院長)は20日、富山市東黒牧の同学院で、「第20回卒業証書・生涯学生証授与式並びに第19回研究科修了証書授与式」を開催した。
 この日は環境職藝科1名、建築職藝科の建築コース10名と家具・建具コース4名、建築職藝研究科(建築コース)4名の計19名が新たな門出を迎えた。
 式では秦学院長が卒業証書、稲葉實理事長が生涯学生証を一人ひとりに手渡した。また、知事奨励賞と皆勤賞の根建晃貴氏、職藝賞の石原洸太、鈴木健太両氏に賞状が贈呈された。
 式辞で秦学院長は、「利き手に道具、もう一方の手に本を忘れないでほしい。生きることは自己実現を目指すこと。学院で得られた自己を発揮するための財産を、これからも引き続き維持していく通過点が卒業。ここで得た友達と学院の名を大切してほしい」と述べた上で、「これからは目的を共有した集団の中で、プロフェッショナルな一人として、何をすべきを理解して体を動かすことになる。正確に道具を使い腕を振るうだけでなく、目標を共有し具現化するには知識、すなわち本が必要となる。完成の喜びは、道具と本の2つがあってこそ味わえる。職藝学院で学んだことを誇り、プライドとして、これから遭遇するいろいろな喜びにつなげてほしい」とあいさつ。
 告辞では稲葉理事長が、「卒業式は20回目で、人生で言うと成人式の節目。私たちは先生からいろんなことを習ったが、通り道である。いつまでも勉強しようということで皆さんに生涯学生証を受け取ってもらったが、生涯学生であるだけでなく、学校も皆さんから教えてもらい、お互いに勉強しようという誓い。あるレベルに達してもそこで人生が終わるのではない。生涯現役で健康に過ごされることを期待する。時々学校に来ていただき、培った力で後進を教えてほしい。「夢はでっかく 根はふかく」でありたい」と話した。
 来賓から、県商工労働部の竹澤敏光職業能力開発課長(知事代理)が祝辞を述べた後、卒業生を代表し、石原洸太氏が、「私たちは、これからここで教わったことを生かし、また、研究しその道のプロフェッショナルになっていく。ともに学んだ仲間と、陰から支え応援してくれた家族にとても感謝している。また、温かく見守り、時に厳しく指導していただいた先生方には感謝しきれない」と答辞を述べた。

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