福井県電気工事工業組合青年部は、先の第35回通常総会で尾前和弥氏(日興電機社長)を新部長に選任した。同社に訪ね、今年度の活動抱負を聞いた。
尾前部長は、とくに昨年から始めた高校生に業界をアピールする業界理解促進事業の継続に意欲をみせ「本人の夢や希望はもちろん尊重し、地図に残る仕事の建設業、それも電気工事の果たす重要な役割を知ってほしい」と願いを込め、今年も科技高、敦賀工業、武生工業、奥越明成、坂井高の県立5校へ6、7月に出向く予定。
昨年の経験から「父親が(業界外の)サラリーマンだと電気工事の作業内容をまったく知らない生徒さんもいたり。仕事や人生の疑問や不安も話し合えるとってもいい機会」と実感。率直な意見交換を通して業界の現状を先ずは知ってもらう重要性を強調する。「お陰様で前年より10人ほど多くこの業界に入ってくれた」と早速届く吉報に手ごたえを感じ「なかには誠実に懸命に業界のイロハを話してくれた社長(部員)に魅力を感じて決心してくれた生徒さんもいたよう」と感無量だ。
また青年部の運営上、部員数の確保拡大は大命題。「スムーズな世代交代を図るためにも何としても実現へ。若い世代(会社を後継する人材)同士で、幅広く交流し、楽しく学べる会なので。躊躇しているのなら背中を押してあげたい」と率直に、部長一番の仕事と自任する。
好きな言葉は「頑張ってやっていれば何とかなるもの」と数々の名言を噛み砕く。日興電機(福井市二の宮3丁目)に一般社員として入社して以来、知識や技量、信頼関係を積み上げ、社長になって6年目を迎える43歳。若手経営者として、また業界全体を見渡す部長としても活躍が期待されている。