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北陸工業新聞社
2017/03/21

【石川】金沢市/2月末で206件、9818室に/市内ホテル・旅館等の件数/新幹線開業後、簡易宿所が急増

 金沢市は市内におけるホテル、旅館等の件数(2月28日現在)をまとめた。それによると、ホテルおよび旅館、簡易宿所の3種施設の総件数は206件、客室数は9818室となっている。
 前回集計(16年11月30日現在)との比較では、ホテルは1件増え、客室は11室増加。旅館は増減なしだった。一方、ペンションやカプセルホテル、ゲストハウスなどの簡易宿所は7件増加し、客室は21室増えた。
 北陸新幹線開業後の14年度末以降で見ると、ホテルは微減で、旅館は一旦大きく減ったものの、その後は落ち着いた状態。反面、簡易宿所は需要拡大により年々増え続け、3倍以上に増加している。
 簡易宿所は、事業者にとって空き家などの用途変更や簡単な改修を施すだけで、手軽に宿泊施設に転用できることが増加した要因の一つといえそうだ。
 このほか、市ではインターネットを通じて宿泊者を募集する市内の宿泊施設を調査。先月末時で大手仲介サイトに掲載された部屋数は160部屋あり、このうち旅館業法の許可を得ているのは81部屋で、前回集計時から30部屋増えた。残りについては、適正な許可取得などを指導中(手続き中)が8部屋、所在地不明が71部屋としている。
 市は無許可施設への対応について、所在地が判明した場合は営業の中止やインターネット掲載の削除、適正な許可取得を指導を行っている。

hokuriku