熊本県は、平成28年度経営事項審査結果に基づく完成工事高(直近2〜3年平均)順位を公表した。主要5業種(土木、建築、電気、管、舗装)のトップは4年連続で同じ。上位10社の完工高計を前年度と比べると、建築と電気は上回ったが、土木、管、舗装は下回った。
土木は、3位まで前回と同じ順位となった。22億577万円の丸昭建設が5年連続で首位、中山建設が2年連続の2位、味岡建設が4年連続の3位。10位内に新しく入ったのは、4位の興亜建設工業(前回12位)と6位の大政建設(同11位)、9位の橋口組(同17位)。上位10社中、5社が前回完工高を上回った。
建築の首位は4年連続で雄健工業。前回より26億円余り増え、100億円を突破(105億999万円)した。2位は3年連続でシアーズホーム69億1359万円。3位と4位は前回と入れ替わり、3位が光進建設57億5653万円、4位が三津野建設52億2489万円となった。10位内に新しく入ったのは8位の小竹組(前回12位)のみ。上位10社中7社が前回完工高を上回り、5業種の中で最多となった。5位の建吉組までが50億円以上、10億円以上は1社増の36社、1億円以上は2社増の253社。
電気は7年連続で飯塚電機工業が首位32億5039万円。2位は2年連続の西日本電工26億2204万円、3位は前回10位の熊栄電設24億2934万円となった。上位10社中9社が前回と同じ顔ぶれで、前回11位の九州電設が7位に入った。前回完工高を上回ったのは上位10社中4社。10億円以上は2社増の16社、1億円以上は4社増の121社となった。
管の首位は6年連続で飯塚電機工業12億8982万円。2位は上田商会12億1186万円、3位は肥後設備9億9569万円。10億円以上は1社減の2社、1億円以上は3社減の98社となった。
舗装は3位まで前回と同じ順位で、首位が興亜建設工業7億5415万円、2位が高木建設5億7902万円、3位が中山建設5億6371万円となった。前回は5業種で唯一、上位10社全て前回完工高を上回っていたが、一転して3社の増加にとどまった。1億円以上は1社増の102社。
5業種以外で首位が替わったのは、プレストの諫山工業(前回2位)、板金工事業の熊本ナブコ、ガラス工事業の藤浦本店、塗装工事業のスギモト(前回4位)、造園工事業のタケウチ(前回2位)。
総合は、224億9534万円のSYSKENが7年連続で首位。2位・雄健工業105億999万円、3位・シアーズホーム71億794万円、4位・光進建設70億578万円、5位・三津野建設53億8205万円までが前回と同じ順位となった。前回12位の建吉組が6位、13位の前田産業が10位に入った。(記事中の金額は千円以下切り捨て)
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