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建通新聞社
2017/03/21

【大阪】なにわ筋線 2030年開通で調整へ

大阪市の中心部を南北に通る鉄道新線「なにわ筋線」について、大阪府と市、JR西日本、南海電気鉄道の4者が2030年の開通を目指すことで調整に入った。大阪市は17年度当初予算案に関連費として500万円を計上。18年度の事業化を目指し、事業計画の精査などを進める。
 なにわ筋線は、うめきた2期事業で建設中の新駅〜JR難波駅付近までの約7`を地下トンネルで結ぶ計画。開通すれば、大阪駅から関西国際空港までの所要時間が大幅に短縮できる。
 17年度は、建設計画・運行計画などの事業計画を精査するとともに、18年度予算になにわ筋線の事業費を盛り込むよう国土交通省に要請する方針。その後、18〜20年度に都市計画などに関する手続きを行い、21年度の着工、30年の全線開通を目指す。
 事業費については、10〜11年度の国の調査で、概算事業費1800億〜3200億円を算出しており、中間駅を設置しない場合で1800億円、設置する場合で2500億円を見込む。ただ、吉村洋文大阪市長は、建設費が約4000億円に達するとの見通しを示しており、これについても今後、中身を精査していく方針だ。
 なにわ筋線の構想は30年ほど前に浮上。近年のインバウンドの高まりなどから、都心部と関空とのアクセス向上が急がれている。

提供:建通新聞社