トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2017/03/21

【高知】一般国道56号佐賀大方道路 新規採択へ

 社会資本整備審議会道路分科会四国地方小委員会(委員長・山中英生徳島大学大学院教授)の第3回会合が3月14日、高松サンポート合同庁舎で行われ、一般国道56号(四国横断自動車道)佐賀大方道路の新規事業採択を妥当と判断した。今後3月下旬までに国土交通省(本省)の事業評価部会で予算化に係る対応方針が出され、予算成立となれば2017年度の新規事業採択となる運び。
 佐賀大方道路は高知県黒潮町佐賀〜入野を結ぶ延長14`、幅員は一般部、橋梁部、トンネル部ともに12b(中央分離帯1・5b、暫定2車線)。第1種第3級の自動車専用道路、設計速度は80`/時。全体事業費は約580億円、計画交通量を1日約8000台と見込む。今年1月27日に都市計画決定手続きが完了している。
 土工延長は全体の61%に当たる8・5`、橋梁延長は10%の1・4`。トンネル延長は29%の4`。インターチェンジ(IC)は(仮)佐賀IC、(仮)上川口IC、(仮)大方IC。構造物のうちトンネルは、(仮)佐賀IC〜(仮)上川口IC間に▽坂折トンネル(約490b)▽馬地第1トンネル(約290b)▽馬地第2トンネル(約220b)▽佐賀トンネル(約2100b)▽伊田トンネル(約770b)▽上川口トンネル(約130b)―がある。
 橋梁は全線で▽伊予木川橋(約190b)▽坂折橋(約20b)▽小馬地川橋(約40b)▽馬地川第1橋(約80b)▽馬地川第2橋(約50b)▽伊田川第1橋(約30b)▽伊田川第2橋(約40b)▽伊田川第3橋(約30b)▽有井川橋(約130b)▽藤の花橋(約50b)▽為の川橋(約120b)▽蜷川橋(約200b)▽東分川(約170b)▽浮鞭橋(約20b)▽湊川橋(約60b)▽南郷橋(約50b)▽加持川橋(約90b)▽柳の川橋(約100b)―などが計画されている。
 新規採択時評価で四国地方整備局は課題に対する整備効果として、▽防災機能の強化・災害に強いまちづくりを支援▽観光振興や地域産業支援に寄与▽安全・安心な医療アクセスの確保―などを挙げた。
 四国横断自動車道のうち佐賀〜四万十間は、事業化区間である、東側の「窪川佐賀道路」と西側の「中村宿毛道路」に挟まれた未事業化区間。今回、新規採択される「佐賀大方道路」は佐賀〜四万十間の一部を構成する。

提供:建通新聞社