静岡市は、南アルプス周辺登山道整備事業(オクシズ地域おこし計画推進事業)として、千枚岳登山口吊橋整備を2017年度に新規事業化した。18年4月の供用開始を目指す。
南アルプス南部の椹島(さわらじま)から千枚岳登山口までの登山道に、つり橋を新設する。登山道には途中、台風や大雨により大崩落した箇所があり、修繕ができる状態ではない。そこで頂上へ向かう道をショートカットさせるために、つり橋を新設する。大井川上流に架かることとなり、橋長は約80b。幅員0・7〜1b、高さ80b。鋼橋で橋台2基は重力式を想定している。
施工場所は葵区田代。標高1173bにある滝見橋の東側になる。標高2100bには展望台がある。
測量・設計はフジヤマ静岡支店(静岡市葵区)が担当した。
登山ブームに加え、南アルプスユネスコエコパーク登録により、南アルプスへの登山客増加が見込まれるため、登山道整備を行い入山者の安全を図る。つり橋新設の他、畑薙大つり橋から茶臼岳ルートなどで臨時的な登山道修繕を行う。
17年度当初予算では、登山道整備事業に1億1000万円を予算化。内訳は、つり橋の設置9000万円、登山道修繕2000万円となる。
提供:建通新聞社
(2017/3/17)
建通新聞社 静岡支社