飛騨市は、養護老人ホーム和光園を移転新築する。現在、建築に伴う実施設計を小林建築設計事務所(飛騨市)が担当し進めている。年度内の設計完了が難しいことから、設計工期を2017年度に繰り越す。具体的な設計工期は、発注時期も含め設計者と検討している。
新たに建築する施設は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ2520平方b。既存施設の近隣地1460平方bの敷地に建て替える。
全室個室とし、居住性を高めるとともに、入所者同士のコミュニケーションが取れる空間も確保するという。
整備は、17〜18年度の2カ年で行う。17年度に敷地造成と、建築躯体を、18年度に内装と電気、機械設備、外構を行う。
工事は議会承認案件として、躯体と設備を分離して発注することを想定しており、方式や時期などについては3月中にまとめる予定。総事業費は4億3675万円。2カ年工事となるため、18年度までの債務負担行為(限度額4億3600万円)を設定する。
和光園は、建築から30年余りが経過し、建物全体の老朽化が著しいことや、8畳の居室に2人が入居しており、プライバシーが確保できない環境にある。そこで、高齢者の快適な環境を確保するため、建て替えることにした。
提供:建通新聞社(2017/03/16)