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建設新聞社(長崎)
2017/03/16

【長崎】老朽化が進む諫早特支、改築・改修に着手

県が17―18年度に基本・実施設計
   寄宿舎などの改築を優先 18年度に着工老朽化が進む県立諫早特支
 県立諫早特別支援学校(諫早市真崎町)の老朽化が進んでいることを受け、県教委は2017年度から、改築および改修事業に着手する。17年度早期に測量や地質調査、基本設計に入る。関連経費として県は、17年度当初予算案に約7120万円を計上。ほか債務負担行為として約2850万円を設定した。以後、実施設計を行い18年度前半に終了。施設規模を固め、18年度早期に工事に着手。21年度にかけ改築や改修工事を本格化させる。

   工期は約4年間現施設と同規模
 県立諫早特別支援学校は校舎4棟、体育館1棟、寄宿舎3棟で構成。このうち最も古いものは51年前に建設された。工事期間は約4年間で、特に老朽化が進む寄宿舎3棟と校舎2棟が改築対象となり、優先的に整備。残る校舎2棟は改修工事で対応する。なお体育館に関しては、すでに耐震補強を実施しているため、改築・改修の対象にはなっていない。
 校舎や体育館、寄宿舎を合わせた現在の建物面積は7127・48平方b。建設新聞社の取材に対し県教育環境整備課は、老朽化に伴うリニューアル工事と位置付けており、改築および改修後の施設規模は、現在とほぼ同程度となるとの考えを示した。
 県立諫早特別支援学校の老朽化については、教職員や児童生徒の安全確保などの観点から、早期整備の必要性が指摘されていた。このため県教委は、肢体不自由の子ども達の教育活動に配慮した建物配置としたい考えだ。解体工事の順番においても配慮。仮設校舎を用いることなく、現地で工事を進めたいとしている。なお、現在の寄宿舎の場所に運動場を整備する方針だ。校舎配置図
 「県立諫早特別支援学校」は、県内で最初に開校された肢体不自由児童生徒対象の養護学校。1964(昭和39)年に県立諫早養護学校として開校し、2010年に校名を県立諫早特別支援学校に改称。これまでに、雨漏りや外壁などの不具合が確認され次第、随時部分対応してきた。


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