日本工業経済新聞社(山梨)
2017/03/16
【山梨】新環状道路など推進/県重点事業
県県土整備部は、2017年度に実施する重点事業を県議会土木森林環境委員会に説明した。東京五輪やリニア開業を見据えた基盤整備、安全安心な県土・地域づくりなどを目標に、国道140号新山梨環状道路東部区間(甲府市)の整備、一般県道割子切石線中富IC(身延町)の整備、鎌田川の改修(甲府市、中央市)、小瀬スポーツ公園陸上競技場の改修工事(甲府市)などを推進する。
県土整備部の一般会計予算(案)は671億9474万4000円で、前年度と比べ3・6%増。流域下水道事業特別会計予算(案)は63億449万円で、前年度と比較すると3・7%増。
同部の公共事業費(災害復旧費、国直轄事業負担金を含む)は390億8864万9000円で、前年度比0・6%減。
そのうち重点投資枠として39億9113万4000円を計上した。重点投資枠は、@東京オリンピック・パラリンピックの開催やリニア中央新幹線の開業を見据えた基盤整備A地方創生・地域活性化に資する基盤整備B災害に強く安全・安心な県土・地域づくり―という政策目標を実現するため、投資効果や必要度が高い事業を重点的に推進するために設定した。
具体的には、道路ネットワーク整備として国道411号(甲府市)、一般県道割子切石線中富IC(身延町)などの国県道の整備、主要地方道甲府韮崎線(平和通り)などの都市計画道路の整備に取り組む。
リニア駅へのアクセス道路の整備では、国道140号新山梨環状道路東部区間(甲府市、笛吹市)などの地域高規格道路の整備を実施する。
災害に強い県土・地域づくりでは、洪水浸水対策として鎌田川の改修(甲府市、中央市)などを、土砂災害対策では羽黒町地内(甲府市)などで砂防施設整備などを行う。
インフラの老朽化対策では、小瀬スポーツ公園陸上競技場の改修工事(甲府市)、富士北麓流域下水道1号幹線管渠更生工事(富士河口湖町)などを推進する。
緊急輸送道路などの防災対策では、主要地方道甲斐早川線の信玄橋(甲斐市)の耐震補強など橋梁耐震化を実施するとともに、国道358号の落石対策工事(甲府市)などの道路防災に取り組む。
交通安全対策では、甲府韮崎線の十郎橋西交差点の改良工(甲府市)などを実施する。