金沢市議会3月定例月議会は15日、本会議を再開、一般質問が行われた。野口弘教育長は学校施設の耐震化状況について説明し、17年4月時点の耐震化率は94・5%となる見通しとした。
昨年4月時点の耐震化率は92・2%。今年度に城南中と兼六中の耐震補強工事、泉中の校舎改築工事を終了する。
野口教育長は統合を検討する未耐震化の学校について、「学校規模適正化に向けた方針に基づき地元と協議を進めている」としたほか、新年度予算案には森山町小の校舎改築や泉中の体育館建設など、今後の耐震化に向けた経費を計上しているとした。
学校施設の吊り天井落下防止対策については、「吊り天井が設置されていた5小中学校および市立高等学校で15年度までに対策工事を終えた」と説明した。
災害に強い学校施設に向けた今後の取り組みでは、「耐震補強や外壁改修などを国庫補助を活用しながら実施してきたが、新年度から今後の大規模改修事業等の実施計画となる学校施設長寿命化計画の策定に着手する」と述べた。
山野之義市長は新年度に基本計画を策定する公文書館について、「戦災にあっていないまちだからこそ様々な公文書が残っている。新年度の検討委員会の中で私文書の扱いも考えていきたい。基本的には本市の公文書を保存・公開する施設と理解している」と話した。