北陸地方整備局は15日、「16年度北陸ICT戦略推進委員会」を新潟市中央区で開き、2年目のi−Construction(アイ・コンストラクション)の前進に向け、組織を拡充し、新規に地方自治体の発注者向け説明会を実施するなどの取組みを確認した。
冒頭のあいさつで、渡辺学企画部長が「i−Constructionのさらなる普及に取り組むため、組織の拡充を提案する。推進本部と連携して、進めていきたい」と語った。
16年度から本格的にi−Constructionが動き出したことを受け、さらなる普及・拡大の向上のために組織の見直しを実施。新たに新潟、石川、富山の3県と新潟市、一般社団法人全国測量設計業協会連合会北陸地区協議会が加入した。幹事会となるICT戦略研究会には、施工部会と測量設計部会を設置し、地元企業と発注者が現状における課題などについて意見を交わす。
17年度の計画案では、地方自治体の生産性向上や情報交換、協力体制を強化するため、地方自治体(発注者)向け説明会を新潟、石川、富山の3県3会場で実施する。ICT活用工事(土工)講習会は2グレード化し、3県で「入門者クラス」を1回、「実践クラス」を2回それぞれ開催予定。ICT活用工事報告会は、直轄工事だけでなく県担当の工事も紹介する。ICT建設機械等施工セミナーの一つとして、「けんせつフェア北陸in新潟2017」期間内の11月2日に、新技術・新工法を出展するイベント「The「i−Con」ショー!」を行う。
そのほか、16年度「ICTの全面的な活用」講習会のアンケート結果では、LS(レーザースキャナー)とUAV(ドローン)の認知度は高い反面、経験者が少ないことから、実地講習会が効果的と分析。学習したい意識も高く、座学については分野を特化してほしいとの要望が寄せられた。