岐阜県立多治見病院は、新中央診療棟建て替えなどの基本・実施設計を公募型プロポーザル方式で公告した。参加受け付けは3月30日まで。書面審査(5月8日)やプレゼンテーション(6月23日)を経て、6月下旬に設計者を決める。
参加資格は岐阜県の入札参加資格に「建築設計」で登録し、国内で一般病床400床以上の病院の新築か延べ床面積2万平方b以上の増築実績―など。業務上の条件として建築(総合)、建築(構造)、電気設備、機械設備の4分野の主任技術者を配置できることなども求める。また設計予定者は契約締結の際に、岐阜県内に本社を置く設計事務所と共同企業体を組まなければならない。予定委託費の上限額は基本設計が8630万円、実施設計は2億1110万円。契約期間は19年6月28日まで。
設計内容は新中央診療棟の新築および東病棟改修の基本・実施設計。中央診療棟は現在の病院南側駐車場部分に建て替える。新中央診療棟の延べ床面積は2万3000平方b。外来、検査、手術、救命救急センターなどの診療部門を配置する。東病棟の改修面積は約6100平方b。化学療法センター、血液浄化センター、医療工学センターなどの部門が入る。
計画では病院機能を維持しながら建て替えるため駐車スペースを確保する必要があり、先行して病院北側部分の医師住宅と保育所を除却し、立体駐車場を2棟(合計300台以上)建設する。立体駐車場の設計は別途18年度か19年度に発注する。
概算事業費は新中央診療棟建築費が99億円、東病棟改修費が13億円、設計監理費が6億円、立体駐車場と外構整備費が6億円、解体と移転費が6億円としている。
今後のスケジュールは18、19年度に医師住宅の解体と立体駐車場の設計および建設(工期は12カ月)を、20年度上半期に本体着工(工期は約18カ月)する運び。
新中央診療棟完成後は、現在の中央診療棟を解体し平面駐車場とする。22年度の開院を目指す。
提供:建通新聞社(2017/03/15)