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建通新聞社
2017/03/15

【大阪】会場建設費は1250億円 経産省報告書案

大阪府への誘致を目指す2025年国際博覧会(万博)について、経済産業省が会場建設費約1250億円、関連事業費約730億円、経済波及効果を約1兆9000億円とする報告書案をまとめた。
 報告書案は3月13日に大阪市内で開かれた有識者検討会で示された。これによると、開催期間中の来場者を3000万人と想定した場合、建設面積は82f、会場建設費を約1250億円と試算。内訳は▽基盤整備(土木造成、舗装、集景工事など)=130億円▽同(電気、給排水工事など)=285億円▽駐車場、エントランス=171億円▽パビリオン施設、サービス施設=503億円▽会場内演出=50億円▽調査設計、事務費=108億円―。財源は国、自治体、民間からの拠出を想定している。
 関連事業費は、交通アクセスなどの整備費として約730億円を想定。内訳は▽鉄道整備など(地下鉄中央線の延伸、輸送力増強)=640億円▽道路改良など(此花大橋、夢舞大橋拡幅など)=40億円▽南エリア埋め立て(30f)の追加工事費=50億円―。事業主体の自治体(大阪府市)が整備を進める。
 また、全国への経済波及効果は、建設費4000億円、運営費4000億円、消費支出1兆1000億円の計1兆9000億円と試算した。
 報告書案は、大阪府が作成した基本構想を踏まえて経産省がまとめた。テーマについては「いのち輝く未来社会のデザイン」とし、大阪府が示していた「人類の健康・長寿への挑戦」より間口を広げた。
 今後、4月に政府が立候補を閣議了解し、博覧会国際事務局(BIE)に立候補する方針だ。

提供:建通新聞社